サッシガラスに養生テープを貼ることはよくある事です
気をつけてください
私も失敗したことがありますが、建築サッシのガラスにテープを貼る
これは要注意です!
作業が終わって養生を片付けている時
なーんかテープの跡が残るんです
爪でカリカリしてみると、なんか引っかかるんです
何かの段差があるようです

カリカリ削ってはダメです
「跡」が広がる可能性がある
汚れかな?と思い掃除をしてみるも
取れない!キレイにならない!
消えないガラスの汚れ?!

シンナー等を使って拭いてはダメ
被害が広がる可能性がある

結局、原因は分からずじまいで作業は終了しました
引渡しの時も問題になることもなく終わり
モヤモヤしたまま終わりました
何年も原因を調べたりしなかったのですが、今回いろいろ調べてみましたので
現場監督、管理
これから新人監督として頑張っていく人は是非覚えておいてください
- カリカリ削らない!
- 薬品(シンナー等)を使って拭かない!
汚れじゃない!!ガラスの表面が剥れる!
「跡」の原因は
ガラスフィルムの表面が剥がれているんです
初めはガラス表面にコーティングがしてあってそれが剥がれたのではないか?
と推察してメーカーに問い合わせてみました。
今回問い合わせてみたのは、国内主要メーカーです
セントラル硝子
表面にコーティングなどはして おりません。
AGC
UVカットの性能を持つガラスは、合わせガラスです。
合わせガラスは2枚の板ガラスの間に特殊フィルムを挟み接着しております。
AGCではその他にも板ガラスに金属膜をコーティングした製品を取り扱っておりますが、
養生テープで表面が剥がれることは基本的に考えにくいです。
日本板硝子
UVカット機能のあるガラスは合わせガラスになります。
合わせガラスは、2枚のガラスの間にフィルム(中間膜)を挟んでおり
99%以上の紫外線カット率が備わっております。
以上、国内主要メーカーに教えていただきました
表面にコーティングしてある製品の強度はそんなに弱くない!
もしくは、ペアガラスであるため表面が剥がれるということはない
ということです
求めていた答えに一番近かったのはAGCでした
原因はフィルムか?
ガラス表面が原因ではないのだとしたら
フィルムが貼ってある。という事になります
頼れるフィルムメーカーは3M
こちらも問い合わせてみました
3Mに聞いてみた
弊社ガラスフィルム表面にテープやシールを貼りますと、剥がした際に表面のハードコート(耐摩耗性)が剥がれる場合がございます。
このため、フィルム表面にテープやシールを貼らないよう見本帳に記載しております。
詳細は添付PDFファイル/ガラスフィルム別冊カタログ29ページ「日常のご注意」をご参照下さい。
養生テープとのことですが、長期間貼ったままであった場合は同様に不具合が生じる可能性がございます。
一旦ハードコートが剥がれてしまった場合、フィルムの補修・対処方法等はございませんので、貼り替えをお願いしております。
現在貼ってあるフィルムを剥がして、新しいフィルムを施工いただけますと幸いです。
29ページ抜粋
フィルム面に硬い物が接触すると表面に傷が付く可能性があります。 金属などで引っ掻いたりしないようご注意ください。
UVフィルムの表面にコーティングしてあるんですって

なるほどUVフィルムの表面塗膜(ハードコート)が剥がれている
そう考えると、カリカリ引っ掛かるのが納得できます。
このハードコートは補修ができないので張り替えになるとのことです
現場的には最悪の事態といえます

フィルム剥がし→糊の清掃→フィルム貼り
3工程も追加になるし、想定外の支出…
引渡しに間に合うかな
監督がすること
- 外部に面したサッシガラスはフィルムが貼ってあるかもしれない
と、想定する - ガラスサッシの管理者にフィルムの施工有無を確認すること
- 2.では分からなかった場合、テープがガラスにつかないように対応する

ガラスサッシの管理者とは、ビル管理であったりビルオーナー
の事です。
ガラスは誰のもの?って事です
張り替える事になったら
張り替える事になったら気をつけること
UVフィルム、防犯フィルム、飛散防止フィルムは透明のフィルムです
透明ということはゴミを巻き込むと、ゴミがそのままフィルムの中に残ってしまう
と言う事です。
フィルムを施工する際はホコリを巻き込まないように
しっかり遮断することが重要です
私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!

・記述添削サービスを受けられる
・モギ試験がある
・出題傾向を分析したマニュアルファイルがある

・施工管理技士にオススメ
・建築士にオススメ
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