【監督がおさえておくべきポイント】 職人は養生がキライ

めんどくさい養生

これから現場で管理する事になる新人監督さん
ぜひ参考にしてください!

だれだって養生が嫌い

ことわり

いきなりすみません
この記事は店舗内装工事をメインにしている業者についての記事です。
建築工事はまた違った仕事の流れとなります。ご了承ください

職人さんは養生は監督の仕事と思っています。
『自分たちは仕事をしに来ているんだよ?』

『だれかがやるんでしょ?』

YOU
YOU

たしかに!

養生はとても大変なので私もキライです

でも!養生は誰かがやらないといけないものです
できれば各人で「キレイにぴっしりと」養生を行って欲しい…

最低でも自分が仕事する周辺くらいは養生をしてほしい…

監督は「そこで作業する人」にやってもらうように促しましょう

やる人=そこで作業をする人 です

職人A氏
職人A氏

なんで養生なんかやらないといけないの⁈

大規模な工事において、いちいち養生はしません
大規模な工事現場というのは、新築工事でまだ開業していない施設であったり
または施設の大規模な改修のために、施設全体が休業している工事現場にあたります。

そういう大規模な現場は、ホコリを出しながら工事しているのが自分の区画だけではないため
養生をしても、次々に他の現場からホコリが舞って来るため意味がありません

でも、ちょっと待ってください
全体は養生しなくてもいいかもしれません(←意味がないから)
作業箇所はどうでしょう

あなたが汚した床は、すでにだれかが仕上げた床かもしれない
そこの壁だって仕上げてあるのかもしれない

自分が仕上げたばかりのところを早速、次の業種に汚されたらどう思うんでしょう
『そんなの知らないよ・・・汚したやつにやらせろよ』

これ実際によく言われることなんです

気持ちはわかりますが、私たちは「やったやつに直させる」そんなことはしません
させません

塗装面なら塗装屋さん
左官面なら左官屋さんに直してもらいます
汚したのが違う業種でも、直すのは専門の業種さんです。

直すのは仕上げた人にお願いします。
「お願い」です

頭を下げてお願いするのです。

多分、手直しで呼ばれたとしたら
その職人は愚痴をこぼすでしょう

職人A氏
職人A氏

まったく汚すなよ!

でも、そこはグッと堪えてもらって直しの作業をしてもらいます。
堪えてもらうように促すのも監督の仕事ですから


でも、そもそも養生をしていたら汚れやキズはできなかったのでは?
最低でも自分が仕事する周辺くらいは養生をしましょう

それでも足りない部分は監督が養生をするのもいいでしょう

私は率先して養生作業を行います。
それは汚されたくないから!

お客さまに渡す前に「汚れる、キズをつける」のはもちろん嫌ですが
最も嫌なのが、補修した跡が見えてしまうこと
100%近くまで直したとしてもキズはキズ

出来るだけツルッとした状態でお渡ししたいので
私は養生をします

すご〜く面倒ですが…

誰か手伝ってよ、私は出来るだけ職人さんに手伝ってもらいます

後悔先に立たず
急がば回れ

です

キライなブース養生

職人さんがキライな養生はブースを作るための養生

なぜブース養生を嫌うのか、それはいつもはやらない事だから

大規模工事ではブース養生は行わない

大規模な工事において、いちいちブース養生はしません

大規模な工事現場というのは、新築工事でまだ開業していない施設であったり
施設の大規模な改修のために、施設全体が休業している工事現場にあたります。

そういう大規模な現場は、ホコリを出しながら工事しているのは自分の区画だけではないため
養生をしても他の現場からホコリが舞って来るため意味がありません

小規模工事の場合の養生

状況が変わって、小規模工事の際は後期も日数が取れません
大体1日や3〜4日、しかも営業しながらの工事になります。

営業しながらとは言っても、営業時間中にドンちゃんドンちゃんはやらせてもらえません
閉店後の夜間作業になります。

作業できるのは閉店後から翌日の営業開始前まで、です

翌日に近隣に迷惑をかけないために、作業エリアにブースを作ります
これがブース養生が必要な理由です。

営業開始前にホコリだらけ、最悪は当日は営業できませんでした。なんてことになると「営業補償」になりかねません

養生は重要工程

養生は時間が掛かります。
養生をしないで最後に掃除をする。(完璧に)

おそらくどちらで作業をしても終わる時間は同じくらいでしょう

しかし、後者の場合リスクが高いと考えてください

クレームが来るリスク
他の仕上げ面を汚してしまい、補修するリスク
お客さまから信用を失うリスク

大変でも、面倒臭くても
後悔先に立たず
急がば回れ

監督は養生に時間がかかる事も、工程に見込むことを忘れないで下さい

段取りの時から職人さんに「養生があるからね」と周知しておきましょう

便利な養生アイテム

・ノンポリ(ダブル)コロナ処理されていないもの

[使用例]
 ✔︎周囲の家具などにホコリが被らないように、家具全体にかける
 ✔︎ブースを作る

ブースを作る際に便利なノンポリは、非コロナ処理のシートです

・マスカー コロナ処理されているもの

[使用例]
 ✔︎塗装の際周りに飛び散らないようにするための養生
 ✔︎塗装のパックのフタとして

・養生シート ロール 巾900 短期間#1000/長期間#2000

[使用例]
 ✔︎床に敷く養生
 ✔︎#2000番厚手なので外部で作業する際の雨よけの養生としても使えます

#1000番のブルーシートは度重なる歩行に弱いので、長期間使用するとボロボロになります
1週間を超える現場は#2000番を推奨します

・養生シート ロール 巾1800 短期間#1000/長期間#2000

[使用例]
 ✔︎床養生に使用します
  1800と900それぞれ1本づつあるとロスが減るので便利です

・ハサミ

ハサミはマスカーをカットする時に使います。カッターで切るよりきれいに切れます

・マスキングテープ

養生の際に使用するマスキングは何でもいいのですが、私は「カブキ」がおすすめです

・養生テープ 巾50mm

積水などいろんなブランドがありますが、特に積水はカットしづらく
パイオランテープがおすすめ

巾はいろいろありますが、50mm巾がちょうど良いです

・カッター(刃は新しいやつに交換必須)
養生を切るのは新しい刃に限ります!切れない刃のカッターはイライラするだけです
特に石膏ボードを切った刃はすぐ交換したいくらい切れません

・突っ張り棒(出来れば軽いヤツ)

ブースを作るには超便利!

監督がやるべき事

『職人の仕事をしに来た』は正解ですが

大人として一般の社会人として

「他の人に迷惑をかけない」
「思いやることを忘れない」

一般常識を教えるのも現場監督の仕事の一つです




私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
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