主に耐水、耐候、防水、耐油などなどを求める際に使用されます。
かなり大雑把ですが、強度が欲しい!って時は大体油性です
外部塗装は油性ですね
油性塗料を使うにあたり
住宅で使用する際、特にこれだけは注意します。
- お客さまに妊婦がいらっしゃる
- お子さん、高齢の方がいらっしゃる
- ペットがいる場合
油性を使うと吐き気、めまい、睡眠障害、頭痛、などの体調不良を引き起こす可能性がかなり高いです
この場合は、代替案を考えます。
基本的な考え方は、油性塗料に替えて水性塗料で代替する方向で考えます。
代替塗装
油性塗料が使えない場合の代替塗料は水性塗料になるのですが
水性塗料にも多少の臭いがあり、稀に水性塗料でも体調不良を引き起こす場合があります
施主が在宅のまま塗装工事を行う際は、臭いに対してどれくらいの耐性があるか聞き取りを行います。
懸念がある場合は、実物の臭いを確認をしてもらいます
施工をする方は是非確認をしてください
お施主さんが倒れたら…不測の事態は避けましょう
→たえられない時は、塗装工程の間4〜5日旅行やホテルに泊まるなどしていただき、その間に施工する(大型連休等)
→低臭な塗料が多い海外メーカーの塗料を使用する
最近で国内メーカーで低臭の材料もありますが、ここではやはり海外メーカーのものが優秀だと思います。
とはいえ、海外メーカーのものにも臭いはあります
無臭にはならないです
油性塗料の選定
大体の油性塗料には、2液性、1液性とあります
2液性は基材と呼ばれる塗料と、硬化剤の2種類で2液となります
油性塗料は有機溶剤なので基材と硬化剤を混ぜることで化学反応を起こし効果が発揮されます。
混ぜる際に、配合料を正しく混ぜ合わせなければ効果は半減どころか失敗することもあります。
塗料が全然乾かないよー
2液性の塗料が全然乾かない=硬化しない
これは混ぜ合わせる配合を間違えた、ことが原因と思われます。
めげずに再チャレンジしましょう!
2液性
- 塗料の方が耐久性が高く、表面硬度も高い
- 基材と硬化剤を混ぜなければ、長期保存が出来る
→配合が面倒くさい、配合を間違えると使い物にならない - 高い、臭い
1液性
- 開封してすぐに使用できる、めちゃ楽
- 長期保存はできない、時間とともに固まる
→希釈して使える可能性もある - 耐久性は2液性ほどではないが期待できる
→使う場所を検討する必要がある - 表面硬度が発揮されるのに時間がかかるが、期待できる
使う場所に合わせて材料を選ぼう!
きれいに塗るコツ
油性塗料は有機溶剤で希釈しなければ「固く」てきれいに塗ることができません
塗料にあった専用の希釈液を使用してくださいね
主にシンナーと呼ばれる
※固い=粘度が高い
施工時の注意
- 希釈液には、塗装用シンナー、ラッカーシンナー、ウレタンシンナー、エポキシシンナーなど
塗料の成分により使うシンナーに決まりがあります。
まちがったシンナーを使うと、硬化不良となったりそもそも混ざらない、ちぢれた(縮れ)てしまったなどの失敗に繋がります。
塗料を購入する際は専用の希釈液も購入するようにしてください
- 油性塗料はそのものだけでも臭いがきつく、塗るとシンナーが揮発するのでさらに臭いが強くなる
この臭いは近隣からのクレームがすごい!
塗ってる方もツラいんだけどね!
油性の吹付けなんて、ぶっ飛んじゃいます
- 有機溶剤を使う際は絶対に換気をしてほしいです
どうしても換気できない状況の際はこまめに休憩をして、リフレッシュしてください
有機溶剤を使っていると、気分が良くなってきたりすることがあります
ラリった状態!らりるれろ〜
きもちいぃ〜
- 有機溶剤が揮発して発生したガスは、『空気よりも重い』下に溜まります
立って作業しているときよりも、しゃがんで作業しているときのほうが危険です!
下を向いたまま、動かない
めっちゃ危険!!
気持ちよくなってくると、普通じゃない行動をするようになるので要チェックです
- 休憩を忘れただボーッとしてる
- 妙なハイテンション
- 無口
- 瞳孔が開いている
気がついた人が声をかけて外に連れ出してください
一人で作業しているときはタイマーを使うとかいいかもしれません
床用送風機を窓際に置くのも有効です
油性塗料を使用する際は、人命の危険を伴いますので注意事項もおおいです
命に関わるので決して油断しないでください!
私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!
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