職人の貴重な経験話
現在最前線で活躍している職人さんたちは40代、50代でしょうか
腕が良くまだまだ現役で頑張っているのが60代です
60代の職人さんたちはバブルの頃に若手だった方です、そこでよく聞く話
- 仕事が途切れない、一日中ず〜っと現場、睡眠は車で数時間
→体力的にしんどい - 疲れを癒しに呑み屋へ!呑み屋へ行くために、仕事をがんばって短時間で終わらせる
→呑み屋で打合せ!らしいです - 見積もりする時間ないから口頭で取決めしたり、事後精算(出来高)。
→儲かっちゃって税金大変
→売上を持逃げする奴がいるから、人間不信になる - 値引きするような人とは仕事しない、ほぼ言い値
→支払いしないで音信不通になる人が多いから、人間不信 - 体力がしんどいから、どんどん若手を集める
→管理しきれなくなって、問題が多発する。対発注元への営業活動でなんとかことを納める
⇨余計な出費 - 若手を集める方法は、給料を日払いすること。
(若手はお金を稼ぎやすいから友達も誘いたくなっちゃう)
→若手10代が中心のため、少額でも喜んでくれる
(中抜き半端ないから儲かっちゃう) - おしゃれに時間かけることができないから、とりあえず高級時計を買う
→汚れるけど、まぁいいや、綺麗用も買っとこう
このバブルの頃は、多くの若手やベテラン職人を抱えてた人が結構いました。
仕事(現場)が多いので、各物件に職人を回す、集金、支払いをするだけで精一杯になり
それだけに専念する人がでてきました。手配師またはブローカーと言われる人たちです。
YOU
怪しいおじさんばかりだったなぁ
最近は仕事も少なく、金額も押えた現場が多いのでブローカーは見ないですね
40代、50代の職人さんたちは上にいる60代の破天荒な職人の話をずーっと聞いてきましたから反面教師で結構堅実な方が多いです
50代後半の方はバブル終末期を過ごしているので、こちらも結構力技で何とかする人もいます
各年代の職人さんと接する際の参考になれば幸いです
私見ですけどっ!
バブル期は大変だったけど楽しかったとも聞きます。
当時だいぶ金遣いが派手だった事や、金銭トラブルなどでみなさんお金があまり残っていないそうです
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今後の職人不足
「若手を育ててよ!」とよく話すのですが、若手育成にあまり積極的ではないようです
みんな苦労してきただけに、
・若い子には自分と同じような苦労をさせたくない
・若い子にはついて来られないだろう
実際きついことばかりですからね
[きつい事]
- 工事はうるさいから夜やれと言われ、夜間工事になる
→昼間寝てるから、家族とすれ違う - 大体の仕事は危険が伴うのだが、危険にみえないらしい
- 工事自体を邪魔扱いされる
→依頼してきているのに? - 突貫工事を強要される、費用は据え置き…
- 仕事量と報酬が割に合わない
- 休みが世間一般とずれるので、学生時代の友人と疎遠になる
→世間が休みのときに工事してね!と言われるため - 無事安全に引き渡しても感謝されない
⇨⇨「ありがとう」の一言でだいぶテンションが上ります
建設業の社会的地位がもっともっと向上しなければ、今後の若手参入は望めないと思います。
私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!
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