建築施工管理の納め方、ディティールを学ぶための書籍はたくさんあるのですが
店舗系の施工管理者用の書籍は皆無です
これは私が知っている知識をまとめるしかない。ちょっとした使命感でこの記事をつくりました
これから店舗の施工管理として頑張る方
先輩の方々にも共感していただけるのではないでしょうか
今回は墨出し屋さんに頼む際、監督が留意しておくことについてです。
ご一読いただけると幸いです
墨出し屋さんはプロだから早い!
墨出し屋さんは墨出しに於いてプロです。
発注する側の私たち現場管理者にとっても共通の認識であると思います。
図面を読むのも早いし、ポイントを出していくのも早い、もちろん墨を打つのも早い
迷いなく打っていきますよね
それは墨出し用の施工図がしっかりしているからであり、墨出し職人はその図面を読むだけだからです。
現場監督が墨を出すデメリット
私たち現場管理は「納まり」「施工手順」「職人の施工技術」を考慮して施工図を書きます。
図面を描くのに色々考えた末、現場で墨を打つとします。
すると、迷いが生じるのです。
「これで良かったのかな」
「あれ、ここ本当に合っているかな」
「あれ?こここっちの方がいいんじゃない?」
余計なことを考えてしまうんです。
図面を書いているときに散々考えたのに、また考えてしまう。
現場で再考して良い結果が生まれる可能性は大いにあります
おーーこっちの方がいいじゃん!
しかし、時間がかかる
熟考した図面で、墨出し屋さんに墨を打ってもらった方がはるかに効率がいいです。
墨打ってもらっている隙に考えることだってできる
現場監督が墨を出すと、時間がかかるし
何より疲れる!
疲れるということは、思考能力も落ちる。ということに繋がり
ミスが生まれる原因です。
メリットは体力的に疲れの度合いが段違いに違う
現場監督はその時、何をするの?
墨出し屋さんに頼んだ時に監督がすること
- 基準の墨が90°の直角であるか
- 寸法に間違い無いか、合っているかを判断することです。
- 原寸がわかるので、納まりの再確認をする
墨が間違っていた時は、打ち直せばよいのですが
線がいっぱいになり、わかりづらくなってしまうよ
この3項目をしっかりと行いましょう
特に1の基準の墨が90°であることは大前提です。
ここがズレていると後々修正不能に陥ります
チェック項目
油断は禁物
墨出し屋さんだって人間です
100mm間違えたり、暗くてポイントが見えなかったり、手が滑ったり
要は間違いは必ず発生するということです。
このポイントは押さえておきたい!
- スケールの幅は25mmがちょうど良いコシの強さです
- 両面に寸法が書いてあるので見やすい
- 尺寸は木造建築以外、ほぼ出番がありません
- スケールは落としがち!落とした時、爪が折れるんです
爪ガードがかなり良い! - 内装工事は5.5Mで十分事足りる
- セフシステムが仕事の効率を、格段にアップさせたと思う
私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!
私のバイブルです
コメント