建築施工管理の納め方、ディティールを学ぶための書籍はたくさんあるのですが
店舗系の施工管理者用の書籍は皆無です
これは私が知っている知識をまとめるしかない。ちょっとした使命感でこの記事をつくりました
これから店舗の施工管理として頑張る方
先輩の方々にも共感していただけるのではないでしょうか
今回はアウトガスについてです。
ご一読いただけると幸いです
フィルムを貼ると気泡ができる
フィルムは何にでも貼れるのでとても便利です
注意することは、フィルムを貼った後「気泡」ができることです
この現象を「アウトガス」と言います
アウトガスが発生する素材
アウトガス発生 の 確率 | 特記して確率が高い フィルム | 対策 | |
アクリル | 低 | ヘアライン等メタル系 飛散防止系 | 対応策あり |
塩ビ | 低 | 対応策あり | |
ポリエステル 化粧板 | 低 | 対応策あり | |
ポリカーボネート | 高 | 対応策あり |
基本的にアクリルは貼れる認識です
注意が必要なのは金属系のフィルムと出来たてホヤホヤのアクリルです
出来たてホヤホヤのアクリルは、アクリル内部の水分が蒸発しており
それがガスとなる可能性があるそうです。
知っておいてほしい 「プラスチック+フィルム」=気泡が出るのでは?
私の経験では、気泡が出たとき何が起きたのかわかりませんでした
私が失敗した理由は、
これら全てが原因でした
よく今までやってこられたよな…
恐ろしい会社だったんだな
みなさんも気を付けてください
「プラスチック製品にフィルムを貼る」
と言う案件がきたら、まず工場に相談です。
工場に相談する、その方法
工場に相談する際にも気を付けてください
意外とアウトガスの事を知らない人もいます。
施管「この素材に、このフィルム貼りたいけど大丈夫?」
工場『大丈夫だよ』
単純に施工(貼れる)できる。と思っている
このやり取りでは後で問題になっても、そりゃ気泡出ちゃうに決まってるよ
と、開き直られることも想像できます。
貼れるって言っただけなのに…
工場と最低限のやり取り例
- なに[素材]に、これ[フィルム品名]を貼りたいけど施工できますか?
- アウトガスは出ませんか?←これが大事
まず、その業者さんが施工できるかを確認
次にアウトガスについて知識があるかを確認します。
アウトガスの存在は管理者側も知っている必要がありますね
工場がアウトガスを知らなかったら
たまにアウトガスの事を知らない業者さんもいます。
そんな時はその業者さんの「問屋さん」に確認してもらいましょう
そうすると、業者間の横のつながりで何とかなるものです。
対応策
対策は、素材とフィルムの間にアウトガス対策のフィルムを貼ることです。
もちろん施工金額は「上がる」ので見積もり時に要注意です。
まとめ
まず、「プラスチック製品にフィルムを貼る」と言う案件が来たら
工場に確認しましょう
私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!
私のバイブルです
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