建築施工管理の納め方、ディティールを学ぶための書籍はたくさんあるのですが
店舗系の施工管理者用の書籍は皆無です
これは私が知っている知識をまとめるしかない。ちょっとした使命感でこの記事をつくりました
これから店舗の施工管理として頑張る方
先輩の方々にも共感していただけるのではないでしょうか
今回は忌避される物件についてです。
ご一読いただき、物件選びの参考にしていただけると幸いです
忌避される物件リスト
- 最上階で上階は屋上
- 角部屋でとなりに隣宅がない
- ピロティで下階に隣宅がない
- うるさい部屋
- 洗濯物が干せない部屋
- 電気容量が低い
- ネット環境が悪い
- 水圧が低い
- 配管が更新されていない
忌避される理由を解説していきます。
熱くて寒い部屋
- 最上階で上階は屋上
- 角部屋で左右どちらかに隣宅がない
- ピロティで下階に隣宅がない
断熱を見直すことで改善されます
=コストアップ
幹線道路沿線は忍耐力が必要
- うるさい部屋
- 昼夜問わず車や電車の音があることを覚悟してください。
- 洗濯物が干せない部屋
- 外には排気ガスが多いことを忘れないでください。洗濯物を外に干すと黒くなります
幹線道路付近で住居として暮らすとしたら
- 二重サッシが必要
- 室内乾燥を計画する

コストはかかるけど改善できるよ
設備が古い
- 電気容量が低い
- その部屋がある建物全体の容量から、その部屋に割り振れる電気容量に限りがある
- 地域ごとにその地域のトータル電気容量が決まっているため、容量を増やせないこともある
- ネット環境が悪い
- その部屋がある建物に引き込まれているネット回線容量の最大までしか契約できない
- 建物に引き込まれているネット回線を引き換えないと改善されない場合もある
- 水圧が低い
- 水圧を改善するには、建物の増圧ポンプの更新もしくは各戸居室内で増圧ポンプを設置するしかありません
- 配管が更新されていない
- 私の家がそうですが、縦管の排水用配管のクランク部分の勾配が悪く配管内でポタポタと滴る音が夜な夜な反響してます…
- 建物が古い場合、配管の更新がされていないと経年劣化のために漏水する恐れがある

設備系の改善は建物全体で取り組まないといけない事象が多く
個人の力では何ともならないことが多いです。
これらの項目は改善することが可能ですが、それを行うにはコストと時間がかかり
相当の労力を使うため覚悟が必要です。
忌避される理由
これらが悪かというとちょっと違います。
その物件が建築された当時は十分な能力を持っていて、現在の生活基準と比べると
能力が足りない。
というだけの事です

他の物件なら、必要のないコストかもしれない・・・
物件を諦めることはない。
問題があるからって、せっかく気に入った物件を諦めるのはもったいない
時間と費用は掛かりますが、問題点を改善する方法はあります。
防音対策をとる、配管が原因なら更新を、ドライエリアをつくる、設備を増設するなど
様々な対応策がありますので諦めないでください!
ただしそれなりのコストと時間が掛かるのは覚悟が必要です。

物件選びの参考にしていただけると幸いです
私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!

・記述添削サービスを受けられる
・モギ試験がある
・出題傾向を分析したマニュアルファイルがある

・施工管理技士にオススメ
・建築士にオススメ
私のバイブルです
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