建築施工管理の納め方、ディティールを学ぶための書籍はたくさんあるのですが
店舗系の施工管理者が読むための書籍は皆無です
これは私が知っている知識をまとめるしかない。ちょっとした使命感でこの記事を作っています
これから店舗の施工管理として頑張る方や
先輩の方々にも共感していただけるのではないでしょうか
今回はドアを「留め」にしたい時、丁番は何を選ぼう 私の経験で書いてみました
ご一読いただけると幸いです。
私の備忘録でもあります。
マイターヒンジの選定
家具の扉、小口にドア厚が見えなかったらかっこいいのに
そんな時はドアの小口を「留め」にします
扉の小口を45°にしたら小口にドア厚が見えないので、すっきりしてカッコイイ
通常、留めと言うと45°のことを言います
普通の丁番ではなく、『マイターヒンジ』を使用します。
私のおすすめは【HAFELE】社のマイターヒンジです。
マイターヒンジの取り扱いメーカー
Webで検索をかけると数社が候補として出てきます
- BLUM(ブルム)
- HAFELE(ハーフェレー)
- LAMP(ランプ)
私は断然、HAFELE社です
1.BLUM
Webで検索をかけるとBLUMが候補として出てきます。
カタログにも「留め」仕様の記載があるのですが、BLUMは候補から外れます
なぜなら、
理由1.BLUMのカタログは英語なので、作図している時にいちいち翻訳してられない
カタログが見にくい
パッと選んで、すぐにでも作図に戻りたいです
理由2.CADをダウンロードするための工程が超難解
30分以上格闘してようやくデータをゲット…
時間かかりすぎ
やっとダウンロードできても、CADデータに取付座金が入っていない!
別途ダウンロードするようです…
どんだけ手間掛けるんだ
ヒンジのカタログページには座金の品番はなく、カタログを1ページづつめくって探す。。。
せめて座金のページを書いてほしい
出来れば推奨品番があるくらいは…
ようやく見つけたページはたくさんの座金が。。。
カタログ自体がすべて英語なので、一体どれが適応した座金なのか
ここで完全に心が折れました
実際に図面を書いている時なら、カタログが英語の時点でBLUMを使用候補から除外します。
今回頑張ってヒンジのデータはダウンロードできましたので、少し触ってみました
3Dでモデリングしてありました。スゴイ!の一言です
承認図とか実際の取付寸法、軌道が分かれば良いのですが
今後対応するのか不明です
2.HAFELE
一番わかりやすく、選定にあたり知りたいことがしっかりと載っているのがHAFELEです。
私が実際に使用するのはHAFELE一択
理解するのは難しかったですが、選定に必要な情報がしっかりと載っていました
やっぱり日本のメーカーはスゴイ
他社にマネされルリスクを取ってでも、消費者優先
素晴らしいことだと思います!
3.LAMP スガツネ工業
スガツネ工業 【LAMP】はCADのダウンロードも明解なので、他の製品であれば最有力候補なのですが、今回は候補からはずれます。
なぜ選定候補から外れるかというと
名称は面付丁番と記載があり、留めの扉に使用した時の納まりは記載がありませんでした
もしかしたら使用できるのかもしれませんが、納まるか考えるのが面倒なので選択候補から除外しちゃいました
留めに使えるのかわからなかった
具体例があれば選定したかもしれないです
考える時間は他に回したい!
使用方法別、ヒンジの種類
大きく開口する意味は、ドアを開けたら中にまたドア!
もしくは、引出しトレーがある!
中のドアや、引出しを開けるために一つ目のドアが干渉しないように、大きく開く必要があるんです。
逆にドアを開けたら棚があるだけだと普通の開口で良いのです。
通常使い 【HAFELE】デュオマティックヒンジ ユニバーサル 110°
大開口 【HAFELE】Grass Tiomos 160° 全カブセ取付
通常使い 【HAFELE】GS45マイターヒンジ
通常使い 【HAFELE】Grass、Tiomos M9 110° 厚さ 12 mm 以上の薄い扉用
マイターヒンジ:選定にあたっての検証順番
具体例があることで「あ、これは使える製品なんだな。使うためには、まず納まりを理解してみよう」となるわけです。
検索にて該当製品までたどり着くのに時間がかかると選定から外れます。
あーこのメーカーのカタログは、いつも見にくいから選ぶ気にならないや
検索に時間をかけている場合ではないのです
気になったらお問い合わせしてみてください
さすがプロ!知りたいことを知っています
私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!
私のバイブルです
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