建築施工管理の納め方、ディティールを学ぶための書籍はたくさんあるのですが
店舗系の施工管理者が読むための書籍は皆無です
これは私が知っている知識をまとめるしかない。ちょっとした使命感でこの記事を作っています
これから店舗の施工管理として頑張る方や先輩の方々にも共感していただけるのではないでしょうか
今回は「AI導入の道」の3回目として、メーカーのDXFデータの整理をAI(Claude)に任せるまでの取り組みについて書いてみました。
ご一読いただけると幸いです。
これまでのおさらい
①では、建築の現場でAIは使えるのかを調べました。
②では、無料のままスキルを作って使うか、課金するかの違いをまとめました。
今回は、実際に業務の一部をAIに任せた最初の例です。
メーカーのDXFは、そのままだと使いにくい
建具・金物・設備機器など、メーカーサイトからDXFやDWGをダウンロードして図面に使うことはよくあると思います。
ただ、そのままでは使いにくいことが多いです。
寸法、型番のメモ、ファイル名、中心線など、製品そのもの以外の情報が一緒に入っているからです。
そのため毎回、
・不要な線を消す
・必要な線をビューごとにまとめてグループ化する
という作業をしていました。
早いもので10分くらい、部品が細かいものだと1時間ほどかかることもありました。
地味ですが、積み重なると意外と時間を取られる作業です。

AIに任せたら他のことができる!
他にできること
- 納まりを検討する
- 次の作業を進められる
「時間がかかるけど、考えなくてもできる作業」はAIに任せて、空いた時間を納まりの検討に回したい。
そう考えて、まずはメーカーのDXFの整理から試してみることにしました。
まずは中身を見てもらった
DXFをClaudeに渡して中を見てもらうと、メーカーのデータはレイヤーできちんと分けられていました。
| 残す | 消す |
|---|---|
| 外形線 | 寸法 |
| 詳細線 | 型番のメモ |
| 取付穴 | ファイル名 |
| 中心線 | |
| 原点マーク |

6ファイルで確認して、この残す・消すのルールを決めました。
寸法が「線+文字」で描かれていた
1つ引っかかったのが縮尺です。
メーカーのDXFの寸法は、CADの寸法機能ではなく、線と文字で描かれていました。
そのため、寸法線の長さと書かれている寸法値を比べて、縮尺が合っているかを確認してもらいました。
今回の6ファイルはすべて1:1(mm)で、倍率を変える必要はありませんでした。
ただ、メーカーによっては違う可能性もあるので、毎回確認してもらうようにしています。
Vectorworksに取り込んでみた
整理したデータは、元のファイルを残したまま「_整理済.dxf」として別に出してもらいます。
Vectorworksに取り込むときの条件は次の通りです。
・シンボルではなくグループで入れる
・ビュー(姿図・平面・断面)ごとにグループ化する
・ビスは1本ずつ別のグループにする
・残した線はすべてクラス「一般-2」(2ミル・黒)にまとめる
取り込んでみると、閉じた図形が「面」になっていました。
最初は想定していなかったのですが、面のほうが扱いやすかったので、そのままにしています。
最初に3つだけ聞いてもらう
使っていくうちに、図面によっては面や寸法が欲しい場面もあることに気づきました。
そこで、整理を始める前に次の3つを選べるようにしました。
・整理する/しない
・面あり/面なし
・寸法あり/寸法なし
毎回ゼロから指示を書かなくても、選ぶだけで済むので楽になりました。
メーカーによってレイヤーの付け方が違う
別のメーカーのDXFも試してみると、レイヤー名の付け方がまったく違いました。
同じ考え方でも、メーカーごとにルールを足していく必要がありそうです。
今回は2種類のメーカーのルールを1つにまとめて、スキルとして使えるようにしました。
スキル化と課金の話は【AI導入の道②】に書いているので、よければそちらもご覧ください。
やってみた結果
手作業で10分〜1時間かかっていた作業が、数分で終わるようになりました。
ちなみに、グループに名前は付けていません。
メーカーの部品は図面の主役ではないので、そこに時間を使うよりも、納まりを考えるほうに時間を使いたいと考えています。
AIに任せるのは「考えなくてもいい作業」で、浮いた時間を「考える作業」に回す。
今回の取り組みで、AIの使いどころが少し見えた気がします。
まとめ
・メーカーDXFはレイヤーで分かれていることが多く、AIでも整理しやすい
・寸法が線+文字の場合は、縮尺の確認が必要
・面あり/なし、寸法あり/なしは最初に選べるようにすると便利
・メーカーごとにルールを足していく必要がある
次回は、やりたいことリストの1番目にあげている「見積の拾い出し」に挑戦する予定です。

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