壁になにかを取付けたい、コンクリート面なら全面下地として使えます
ある意味、気が楽です
取付は大変ですが…
コンクリートなのか確認しよう
まずはその取付面は本当にコンクリートでしょうか?!
確認できるようにマインドップを作ってみました
取付をしようとしてい壁はコンクリートでしたか?
今回はコンクリートに取付する方向で話をすすめます
取付に必要な道具
ご存知の通りコンクリートはとても硬く専用の工具を使用します
インパクトドライバーや充電ドリルで穴明けは、できないことはない
インパクト用のコンクリートビットも販売されているのですが
単発なら使えますが、多数打ちならば刃が焼けてしまい使い物になりません
【穴明けの工具】
- 振動ドリル
- ハンマードリル
使用するのはどちらかを推奨します。
価格 | 充電式 | 重さ | ビットの単価 | 精密度 | 作業効率 | どんな作業に向いてる? | |
振動ドリル | ○ | 軽い | 繊細な穴明けが得意 | M4までのノンプラグビス | |||
ハンマードリル | 高い | ○ | 重い | 高い | 暴れん坊 | 早い | M5以降のノンプラグビス 打込みアンカー 3分ボルトのアンカー |
「ハンマードリル」が楽ですが反動が大きく位置がズレやすいです
繊細な位置に穴をあける際には「振動ドリル」をおすすめします
こちらのサイトでより詳しく説明されていますので、購入前に一読してみてはいかがでしょうか
取付に使用する金具
【固定金具】
使用するアンカーは「あと施工アンカー」といいます
- 金属系アンカー
- 接着系アンカー
- その他のアンカー
ビス固定については「その他のアンカー」に分類されています
接着系アンカーは「ケミカルアンカー」と呼ばれています
このあと施工アンカーは、国土交通省「あと施工アンカー・連続繊維補強設計・施工指針」にて詳細に設定されています。
これを読んで理解するのはちょっと大変なので、施工要領が決まっている
とした上で、どう選定したらいいの?
読んでらんないよ…
選定方法については、
一般社団法人日本建築あと施工アンカー協会 (略称:JCAA)「あと施工アンカーについて」
こちらで選べるのでぜひ
選定基準
- 金属系アンカー ・・・重量物に使用、道具があればわりと手軽に使用できる
注意すること:抜けることがある - 接着系アンカー ・・・現場では絶対的な信用がある
ネックなところ:単価が高い、施工に時間がかかる - その他のアンカー ・・・内装やインテリアでメインに使用されます
軽量物で使用
現場では金属系アンカーがメインで使用されます。
下穴の穴明けを失敗した!
使用する金具によって下穴の穴明けΦ(パイ)は決まっています
間違えても修正できるので安心してください
✔︎下穴が小さい
下穴が微妙に小さい時・・・アンカーは小さい穴だと入れることができません
ビスの場合、面倒だからといって無理矢理締め込まないでください!
ポキッと折れます。
✔︎下穴が小さい原因
- 錐粉が穴にたまっている
→吹き出してください - 穴明けの錐のサイズが小さい
→面倒でも再確認してみてください
なんだかんだ言っても、急がば回れ です
✔︎下穴が小さいと判断するには?
ビスが折れてしまうと、もうその穴を使うことができません
判断の基準は感覚です
感覚です!
- あ、きついな
- 金切音がする
そんな時は下穴が小さいですので錐のサイズを確認してください
何度でも言いますが、急がば回れ です
錐を回転させながらグリグリしてみるのもアリです!
感覚ですが。。。
✔︎下穴が大きかった!対処法
あっ!!しまった間違えた!
できれば間違えたくないですが、間違えてしまったものは仕方ありません
国土交通省 国土技術政策総合研究所「あと施工アンカーの不具合と引張耐力の関係性の検証」
によると
接着系アンカー・・・穴が大きくても大丈夫
金属系アンカー・・・取付けることが可能だった場合、能力が問題ない時もあれば能力が低下している時もある
と、ありました
金属系アンカーの場合、私は他の位置に変更します
その他のアンカー(ビス)・・・カールプラグを使うか、割り箸を突っ込みます
割り箸を突っ込むのは落下の危険性がない時ですよ!
まとめ
コンクリート面に取付をする時、コンクリートの耐力に期待して重量物を取付計画することが多いと思います。
だからこそ、アンカーは丈夫に安全に取付計画をしてください
落ちてからでは遅いです
安全のためにできることを考えてみてください
- 安全のためにアンカーサイズを1つ大きくする
- 安全のためにアンカーを1つ多く設置する
- 落下防止ワイヤーを設置する
絶対はありませんので、もしかしたら落ちるかも と想定して計画を立ててください
安全対策で攻めた設計や、攻めた施工はみんな求めていないです
私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!
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