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【キホン】見せかけの「最安見積」に騙されるな!追加工事で粗利を乗せる業界のからくりと見分け方

建築施工管理の納め方、ディティールを学ぶための書籍はたくさんあるのですが

店舗系の施工管理者が読むための書籍は皆無です

これは私が知っている知識をまとめるしかない。ちょっとした使命感でこの記事を作っています

これから店舗の施工管理として頑張る方や
先輩の方々にも共感していただけるのではないでしょうか

今回は内装工事見積のからくりについて書いてみました
ご一読いただけると幸いです

なぜ店舗工事では「後出し追加見積もり」が横行するのか?

店舗内装の現場において、
相見積もりや入札で「一番安い見積もり」を出した業者が、工事が進むにつれて次々と追加請求を重ね、最終的に予算を大幅にオーバーする……というケースは珍しくありません。

YOU
YOU

安いところが良い業者。
とは限らない…ってこと

施主側も「前回の反省を生かして今回はしっかり精査する」と思って臨むものの、
なぜか同じ失敗を繰り返してしまいます。

なぜ店舗工事では「後出しジャンケン」のような追加見積もりが横行するのか。
その業界の構造的な仕組みと、下請け業者から提出される「危険な見積もり」を現場目線で見破るポイントを解説します。

なぜ「最初は安く、後から追加」が成立してしまうのか?

店舗内装の現場において、この「後出しジャンケン」のような手法を
組織的な営業システム(常套手段)として最も巧みに使ってくるのが、一部の中堅・大手内装会社です。

中堅・大手で現場や営業を経験し、その裏側を知り尽くした上で独立した
「中小施工会社のプロ」から見れば、彼らがどうやって利益を回収しているのか、
その構造は一目瞭然です。

  • 営業と積算が組織的に仕組む「見せかけ最安値」
    中堅・大手の組織は、コンペや相見積もりを勝ち抜くためのプレゼンや積算技術に特化しています。
    図面上で仕様が曖昧な部分はあらかじめ意図的に「未計上」とし、初期提示額を極限まで下げて落札を狙いにいきます。
  • 追加変更工事での「高粗利回収」システム
    本体工事は利益率10〜15%程度のトントン(場合によっては赤字覚悟)で受注し、
    着工後に発生する追加・変更工事で利益率30〜40%以上の高粗利を乗せます。
    「オープン期日に追われ、今さら他社に変えられない」施主の弱みを見越した、計画的な利益回収ルートです。
  • 施主側の「入札という儀式」を逆手に取る
    彼らは、施主の担当者が「社内稟議を通すために一番安い見積もりを求めている」
    ことを熟知しています。
    あえて初期予算に収まる見せかけの金額を出し、稟議を通させた上で、
    着工後に「現場の不可抗力による追加」として処理させるよう誘導します。

受注できなければ見積をしていた時間がムダになるので
なんとしてでも落札したい!

下請け業者から出てくる「見せかけ見積もり」4つの危険サイン

元請けの施工管理者が現場で損をしないため、また施主へ適切な説明をするために、
下請けから上がってくる見積書でチェックすべき代表的なポイントです。

  • 「〜一式」の多用と内訳の欠如
    作業範囲をわざと曖昧にしておき、現場で「そこは一式に含まれていません」
    と後から主張するための典型的な抜け道です。
  • 解体・下地補修・産廃処理費が極端に安い(または別途表記)
    「開けてみないとわからないので別途」と言い訳を用意するため、
    あらかじめ項目を外すか過小評価して安く見せています。
  • 設備工事の「結び(接続)代」の脱落
    機器本体の据え付け費用だけを安く載せ、
    現場での配線・配管接続費を後から請求するパターンです。
  • 搬入費・揚重費・夜間割増が「別途」になっている
    店舗工事で必ず発生する荷揚げの手間や夜間作業費を最初から引いておき、
    見かけの金額を下げています。

現場と信頼を守るための施工管理者の自衛策

短期的には「追加工事で粗利を回収する」手法で利益が出ることもありますが、
施主からの信頼を完全に失うため、リピートや紹介には絶対につながりません。

本当の意味で管理力のある施工会社は、初期段階で「解体後に発生しそうな追加リスク」や
「別途になりやすい項目」をあらかじめ透明化して提示します。

YOU
YOU

しかし、入札ではほぼ落選してしまいます。
正直者は馬鹿を見る。です

見積書の段階で曖昧な「一式」を排除し、境界線を明確にすることこそが、
現場のトラブルを防ぎ、健全な利益を守る一番の近道です。

見積書の段階で「一式」をなくすのが理想ですが、現実には「見積もりの下値をとれるレベルに達していない不完全な設計図書」で入札が行われることがほとんどです。
設計が決まっていない以上、現場としてはリスク回避のために「一式」と書かざるを得ない……という背景もあります。
(※この「不完全な図面で行う入札問題」については、また別の記事で詳しく深掘りします!)

私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!

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