建築施工管理の納め方、ディティールを学ぶための書籍はたくさんあるのですが
店舗系の施工管理者用の書籍は皆無です
これは私が知っている知識をまとめるしかない。ちょっとした使命感でこの記事をつくりました
これから店舗の施工管理として頑張る方
先輩の方々にも共感していただけるのではないでしょうか
今回はキホンの原状回復工事についてです。
ご一読いただけると幸いです
原状回復にまつわる建設業界の闇
現場管理や施工会社の担当者はぜひ知って降りた方が良いこと
建築業界では暗黙の常識となっていることですので、このような場面に遭遇する日も遠くはありません
知らないよりは知っておいた方が良いと思います。
- 原状回復工事の見積もりは安い業者に決まる確率が高い
- 施工精度は低くても是正の対象にならない確率が高い
- 不動産管理会社の担当者はキックバックをもらう事の方が大事
- やってみたら思いのほか安価で施工できたので減額します、と言うのは体裁よく見せるため
1.原状回復工事の見積もりは安い業者に決まる確率が高い
初取引になる業者が登場してきます
この業者は今回限りの取引になると覚悟してくるので格安の金額を提示してきます。
金額が相場より安い
ヤリ逃げされる
2.施工精度は低くても是正の対象にならない確率が高い
引渡しチェックをするのは管理会社の担当者、ビルオーナーの場合がほとんどです。
これが意味するのは引渡し相手が素人という事です
口から出まかせで何とかなる相手なのです

私はわからないけど管理会社がオッケーなら大丈夫だよね

なんとなく終わってりゃ大丈夫っしょ
(次に入る人がまた作るんだし)
3.不動産管理会社の担当者はキックバックをもらう事の方が大事
引渡しチェックやビルオーナーとの間を取り持つのが、管理会社の担当者です
管理会社の仕事はビルオーナーと施工業者との間を取り持つだけ
施工業者はビルオーナーとの間に信頼関係が厚いわけではなく、どちらかと言うと
管理会社との関係が深いことが多いです
その隙をついて管理会社はビルオーナーを言いくるめる代わりに
施工業者へキックバックを要求してくることが多い

オーナーにはうまく言っておくので
バックくださいね ヒヒッ
4.やってみたら思いのほか安価で施工できたので減額します、と言うのは体裁よく見せるため
その物件を当初作ったわけではないので、どういう部材を使ったなど「壊してみないとわからない」
部分が非常に多く、見積もりも「大体これくらいはかかるだろうけど含みを持たせてもう少し金額を上乗せしておく」ことが多いです。
実際施工してみると、「案外すんなりと壊せたな」となることもあります。
その事を『やってみたら思いのほか安価で施工できたので減額します』と言っておくのです
でも、実際は「もらえる物(金)はもらっておけ」となる

やってみたら思いのほか安価で施工できたので減額します!
(安心してください)

信用できそうだ!
あなたに決めます
まとめ:初見の施工業者で気を付けること
- 雨漏りを申告せずに仕上げ材で隠してしまう
- 不要な電気配線をそのまま残し、なにがなにやらわからない
- 施工精度は一切無視
- 指定材ではないものを使う(バレるかバレないかギリギリの物で安価)
- 近隣とトラブルを起こす
- 雨漏りや漏水、設備や躯体の劣化を見つけても放置
怪しい施工業者や悪質な管理会社がたくさんいます
私たちがそうならない様に祈っています
私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!

・記述添削サービスを受けられる
・モギ試験がある
・出題傾向を分析したマニュアルファイルがある

・施工管理技士にオススメ
・建築士にオススメ
私のバイブルです
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