【キホン】 工事の段取り−段取り八分

ダンドリ

工事の段取りって何?
一体何をしたらいいの?手始めに何から…

工事の段取りは何をしたら良いのか、段取りとは何なのか
できる限りわかるようにまとめてみました

段取りが上手くハマると現場が楽しくなります。
段取りの基本を身につけましょう

✔︎工事の段取りとは

結論から言うと工事の段取りをすると言うのは、旅行の準備をする事と同じです。

例えば…

旅行の計画を練る → リサーチをする(情報収集) → 交通手段、宿泊先の予約をする → 荷物の準備 → さぁ、出発!

実際の工事の段取り

工事計画を練る → 資材、材料の発注 → 工事の申請、許可 → 資材、材料、道具の準備 → さぁ、出発!

YOU
YOU

旅行に行くのと同じだと考えれば難しくはないよ

✔︎【4項目】基本の段取り

工事の段取りは具体的になにをしたらよいのでしょうか

  1. 物の段取り
  2. 人の段取り
  3. 書類の段取り
  4. 周知の段取り

この4つの段取りが基本の段取りとなります。

1.使用するモノ(材料)の段取り

工事で使用する材料を揃えましょう
造作工事を行うのであれば、部材、金具などは事前に揃えておかなければなりません

使用する部材の段取り【工場へ発注するもの】
  1. 納期の確認
  2. 発注+納期の指定
  3. 納品場所、納品方法の指定
  4. 製作状況の確認、若しくは工場へ行き確認
  5. 納品、荷受け
使用する部材の段取り【問屋、ネットショップへ発注するもの】
  1. 納期の確認
  2. 間に合うところに発注、納品場所、納品方法の指定
  3. 納品、荷受け

このように工場へ発注した場合と、問屋・ネットショップへ発注した場合では発注方法が変わります。

ネットショップなどはショップが提示する納期が大前提ですので、納期が早まったりすることはほぼ無いでしょう。

それとは反対に工場の場合は、ある程度融通を利かせてくれたりします。
 まず、工場が無理をしないレベルの納期、こちらが守らなければならない納期に間に合うか確認してみましょう。
1日〜2日くらいなら納期縮まる可能性もあるでしょうから、発注の際にお願いしてみましょう。

YOU
YOU

日頃のお付き合いの程度にもよる!
発注者だからといって横柄な態度では良い結果は出ないよ!
気をつけてね

2.人の段取り

材料の段取りができたら、次はその材料を施工してくれる人の手配、段取りとなります。

家具であれば取付けしてくれる大工さん
塗装なら塗装屋さん
タイルならタイル屋さん、左官屋さん

揃えた材料がハッキリしていれば、集める職人さんも誰を集めれば良いか分かり易いです。

人の段取り【頼み方】
  1. 希望施工日に来てくれるか確認
  2. 施工内容の刷り合わせ(特殊な作業用の道具はあるか)

もちろん金額のすり合わせも行ってください

YOU
YOU

くれぐれも損させないようにしてください!

職人A氏
職人A氏

君の現場はキツいばっかりじゃないか
次はちょっと断るしかないな。。。

こんな事にならないように!職人さんが気持ちよく良い仕事をしてくれると結果として、お客さんが喜んでくれます。
すると他の仕事に繋がる可能性もあるので、みんなが幸せになります。

3.書類の段取り

忘れがちな段取り、私も過去に何度か忘れて大変な目に遭いました。

それは、絶対に忘れてはいけない「作業申請」です。
商業施設内に出店している店舗での作業となると、その施設に入館するために申請書を提出する必要があります。
これは法的な申請ではなく、商業施設が管理する便宜上、工事及び作業が行われる旨を周知するためのものになります。

YOU
YOU

管理者側としては事前に申請がなければ管理しきれない
という訳です

作業申請を忘れてしまうと、入館出来ずにその日は解散!
また出直し〜
最悪の状況です。施主や職人さん、デベロッパーにも迷惑をかける事になるので絶対に忘れてはなりません

最悪は補償問題に発展する可能性もあります。

デベロッパー
デベロッパー

オープン出来ないじゃないか!

4.周知の段取り

周知をさせる範囲は全ての関係者です。

私の失敗は、「知らせるのはこの人でいいな」と周知する人を自分の判断で決めたことです。
実際はあの人やこの人にも知らせなければならなかった
その時は怒られただけですみましたが、とてもストレスを感じました。

[新規工事の周知させる範囲]

  • 施主、デベロッパー、管理会社に周知
  • 関係協力会社全社に周知

よくある怖い話

職人A氏
職人A氏

「え?あの現場やるの?他の現場入れちゃったよ〜」

[既存店のスポット工事で周知させる範囲]

  • 施主、デベロッパー、管理会社に周知
  • 関係協力会社全社に周知
  • 既存店なので、店舗従業員に周知

施主の内部統制がとれておらず、現場の従業員に工事の計画を伝えていないことが稀にあるので要注意です。

✔︎実際の工事をイメージしながら準備する

実際現場に入ったと仮定してイメージトレーニングする方法を導入すると、何を準備したらよいか分かりやすいですと思います。
イメージしながら必要なものをリストに書き出してみましょう

次に挙げる例は店舗内装工事の仮設工事です。
現場の初日ですので、現場乗り込みだけとして段取りをイメージしてみました

現場乗込みの段取り

行動現場乗込み工具
(道具)
材料倉庫にあるなければ購入
現場に入る足拭きマット✔︎
仮設照明を点ける 投光器✔︎
   〃延長コード✔︎
消化器設置消火器✔︎(古いので)
水バケツ設置水バケツ✔︎
ホウキちりとり設置ホウキ(大小)
+ちりとり
✔︎
ガラ袋の用意ガラ袋✔︎
搬入時の養生床養生
ビニール養生
✔︎
養生時の足場脚立✔︎
   〃ヘルメット、安全帯✔︎
現場での小会議テーブルセット✔︎

リスト化することで倉庫に在庫があるもの、または購入しなければならないもの
購入するのであれば、早めにリストを作って確認しておきたいですね

リストを作るのは、はじめの一歩と言えるでしょう

✔︎職人さんが持っていない道具を段取りする

この項では特殊な作業時に使用する道具について、考え方をお伝えします。

材料を段取りすると、特殊な道具が必要か分かります。
特殊な道具を職人さんが持っていたとしても、それは年に一回出番があるかないか
もしかすると数年に一度、なんてこともよくあります。

滅多に出番のない道具を、常時持ち歩いている職人さんはかなりレアだと思います。
大体は倉庫に置いてあるか、そもそも購入しないでしょう

顔見知りの職人さんの道具なら大体把握してるよ!

そのような道具を現場監督は前もって段取りしておく必要があります。

  • 職人さんが持っている道具であれば当日持って来てもらう
  • 可能であれば仲間の職人に借りてもらう
  • それともこちらで用意した方が良いかもしれない

よく確認しておきましょう

YOU
YOU

職人さんが何でも持っていると思うのは大間違いなんだ

✔︎使用する工具(道具)を段取りする

具体的に店舗内装工事の「墨出し作業」を例にしてみます。
墨出し作業の準備の流れで、工具(道具)の段取りをイメージしてみました

墨出し作業の道具も結構準備するものが多いんです
リスト化すると量の多さにビックリしました。

結構な量になるので別の記事にリストを作成しました
道具のオススメも記載しておきますので是非参考にしてください

墨出し作業の段取り

✔︎段取り8分と言われるわけ

「段取り八分」の意味は、仕事の良し悪しは八割がた準備で決まる。
準備ができていれば、残り二割が現場仕事となるわけです。

例えば、作業中に道具が足りないことに気づき、車へ取りに行く
すると、車から現場までの往復時間が無駄な時間となる
これは「七割がたの準備」だったのかもしれません

YOU
YOU

この往復の移動時間で何をやっていたかを忘れることもある!

道具を取りに何往復もする、買い出しに行く事態になる
これは段取り失敗と言えます。
もしかすると、その日は仕事が完結しないかもしれません

あらかじめ準備ができていれば、その作業に没頭できるので時間のロスがない
効率よく次の作業移行できるのは段取りが良かった証拠です。

ベテランになっても段取りは難しいモノです。
人の段取りを見て、我が段取りを見直す

日々勉強です!

【まとめ】

工事の段取りは以下の4点が基本です

  1. 物の段取り
  2. 人の段取り
  3. 書類の段取り
  4. 周知の段取り

物を作って、人を呼んで、許可を貰って、みんなに声かけをしながら工事を進める
現場を納めるのはとても大変ですね
また、これは急に出来る様にはなりません、ベテランの諸先輩方が若かりし頃は何でも一人でやれ〜
の時代だったかもしれません
あの時代、とても苦労した事でしょう。

私もそうでしたのでよく分かります。
あの苦労を若手にさせてはならないと思うのです

自分で考えないと身に付かないこともよく分かります
付かず離れず、うまく伝えていければと願うばかりです

私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!

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