建築施工管理の納め方、ディティールを学ぶための書籍はたくさんあるのですが
店舗系の施工管理者用の書籍は皆無です
これは私が知っている知識をまとめるしかない。ちょっとした使命感でこの記事をつくりました
これから店舗の施工管理として頑張る方
先輩の方々にも共感していただけるのではないでしょうか
今回は三方枠(フラットバー枠)についてです。
ご一読いただけると幸いです
フラットバーor厚板
設計図ではフラットバーで指定されることが多いのですが、大体は制作の段階で厚板に置き換えられます。

工場で勝手に変わってくる場合と
製作図承認の時に変更することがあります
フラットバー指定にしたのに、なぜ厚板に変えられるのか?
→幅広のフラットバーは普段滅多に使用しません。
=コストがかかるので厚板に置き換えられるのです
三方枠の納まり


重要!小口の処理
とても大事なポイントです
それは小口の処理
厚板の切断は主にシャーリングになりますので
そのシャーリングの断面の処理をしっかり指示しないと、仕上がりは汚いものとなります。

これはフラットバーの小口です

これが厚板をシャーリングにて切断した小口

フラットバーとシャーリングの小口は雲泥の差があるよ
手間にはなりますが、シャーリングの小口はしっかりと磨いてもらいましょう

ちなみにこちらはレーザーカットの小口
まとめ
メリット
- 厚板は工場在庫がある
- または、在庫にしてもいろいろと使い回しができる(不良在庫を回避できる)
デメリット
- フラットバー幅広材は問屋から納期がかかる場合が多い(あまり使用されない)
- また、端材が不良在庫になる場合がある
- 厚板のシャーリング加工材は小口の磨きを指定しないと仕上がり程度が落ちる
- レーザーカットは不向き(高価、熱の歪みが大きい)
切断方法 | 切断面 | 材料費 | 納期 | コストバランス | |
フラットバー | そのままでOK | 端材分も請求 | 時間がかかる | 高 | |
厚板 | シャーリング | 磨きが必要 | 使用分のみ | 早い | 安 |
厚板 | レーザーカット | 厚板ほどではないが必要 | 使用分のみ | シャーリングよりも | 歪み問題で使用不可 |
それぞれのメリットデメリットをしっかりと理解して制作に臨みたいですね

厚板の方が安いですが、フラットバーの枠は高価な納めです
20年前は不良在庫になってもいいからフラットバーで作っていたのを思い出しました。
それくらい景気が良かったんだと思います。
近年はカッコいいものを安価で!が主流ですので
どうしてもこの代替案が議題にあがります
コスト掛かってでもいいもの作ろう!とならないかなぁ
私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!

・記述添削サービスを受けられる
・モギ試験がある
・出題傾向を分析したマニュアルファイルがある

・施工管理技士にオススメ
・建築士にオススメ
私のバイブルです
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