【キホン】 軽鉄のビス

建築施工管理の納め方、ディティールを学ぶための書籍はたくさんあるのですが

店舗系の施工管理者用の書籍は皆無です
これは私が知っている知識をまとめるしかない。ちょっとした使命感でこの記事をつくりました

これから店舗の施工管理として頑張る方
先輩の方々にも共感していただけるのではないでしょうか

今回は軽鉄下地に使用するビスについてです。
ご一読いただけると幸いです

なぜビスの話をするか

軽鉄の墨出しは92mm幅という記事にもありますが

軽鉄材が65mmでもそれを受けるランナーは同寸法ではないからです。

YOU
YOU

同寸法には入らない。

と言うこと

クリアランスが必要なんだよ

ランナーの幅は67mmで作られています。

だから、軽鉄の墨出しは92mmになる。ということなんです。

67mmのランナーにビスをモグらせる

67mmのランナーに軽鉄材を固定するのは、ビスです。

今回はこのビスの頭が67mm+αになることを覚えてください

YOU
YOU

えっ、92mmよりも大きくなるってこと?

単純に行えば92mmよりも厚い壁になってしまうでしょう

そうならないように、ビスの選定が必要になります。

俗にいうモグらせるのです

ランナーが窪んでいるのがわかると思います。

軽鉄(スタッド)の窪みにちょうど埋まっていく感じです

これでランナー67mmよりも出っ張るのを防ぎます

ビスがモグらないと67mm+αになる

YOU
YOU

ビス頭がモグらないとこうなります

明らかにランナーよりも出っ張っています

+1.5mm〜2mmくらいは出ています

裏側ともに両面からビス止めしていたら67mm+3〜4mm

壁厚としては95mmくらいになる計算です。

足元のランナー部分が「3mmくらいイイじゃないか」と考える人もいますが、それはよくない思考です。

施工管理をするのであれば精度を追い求めたいものです。

ちょっとぐらいイイじゃん。が積もり積もって大きな誤差になってしまう前に
ひとつ一つコツコツと精度を上げることが大事です。

メモ

現場では床面付近にあるものを「足元」(あしもと)と言います

精度を上げていかないとスキ間が大きくなる

ランナーが67mmなので足元や、どうやっても天井面は92mmになりますが

腰あたりの中間はランナーがなく、スタッドの厚み+石膏ボードの12.5mmで形成されるので
壁の厚みは90mmになります。

ランナーの固定ビスで気を抜くと足元が95mmになったりして、家具を設置したときに

中間で2~3mmの隙間ができてしまい、どうしよう。。。

と、なる事もあります。

YOU
YOU

気を付けたいですね!

まとめ

軽鉄工事は軽鉄屋さんに依頼するか、大工さんに依頼すると思います。

その時、まれにランナー固定のビスについてあまり考えない業者さんもいるのは確かなことです。

私たち現場管理は、ランナーの固定ビスは何を使っているのか、しっかり見ておく必要があります。

「そんなの大丈夫だよ」「いつもコレでクレームないよ」と言われるかもしれません

現場のその先にいるのは、元請けや設計ではありません
施主なんです。

使用材もしっかり管理していきましょう!

おススメのランナー用ビス

ランスタッチ(芋虫)

こちらの方がネジピッチが細かいので、私はこちらの方がグッと締まっている気がします

ランスタッチ(キリ付き)

今回写真に載っているのはこちらのビスです。

どちらを使うにしても職人さんが意図をしっかりと理解している事が前提です。

しっかりとチェックをして、出来ていなかったら指導するよう心掛けてください!

私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!

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