施主さんと打合せをするときに平面図をクルクル回して
入り口はどこだー と探すことがあります
建築図書の配置図や案内図は北が上に来るように図面レイアウトを決める。という基本概念がありますが
詳細な平面レイアウト図は見やすい方がいいと思います。
平面図は用紙に対して↓が入口になるように配置した方が素直に見ることができます
圧倒的に見やすいです
イメージとしては用紙の下に自分がいて、そのまま建物の中に入っていくシミュレーションができる
そんなイメージです
建築図書で「何がなんでも下に入口〜」というのは見たことないです
北が上が基本ですね
私たちも建築図は「上が北」と言う固定概念で図面を見ています。
施主のことを考えるなら↓に入口を持ってくる方がよいでしょう
上の参考は入口が斜め上にありますが、これは極端な例です
打合せ時に、1枚の図面しか机上に出さない
1枚を皆で覗き込む!と言うのなら入り口の方向は関係ありませんけどね
自分の目線の先が入口
商業施設の場合になってしまいますが、施設からいただく図面が建築図の場合があります。
建物全体の大きな図面です
その際、建築図は「建物全体の図面」の中の1つの区画の為に渡してくれるわけですが
あくまで建物の中の1区画の図面です。
親切な施設は、全体の図面から私の区画を抜粋して資料を作ってくれます。
入口がひっくり返っていたら、入り口が下に来るように図面を作り直してくれます。
その時は、ありがたく使わせていただけばいいだけのことです。
そうではなく、建築図面なんだからそんな上だとか下だとか関係ない
自分でなんとかして!
そんな施設も多々あります
店舗の設計者が施主が見やすいようにひっくり返せばいいだけのことです
なぜか建築図そのままの向きで内装設計を行う人がいます
なんで?
わかりずらいよね
お客さんが見ずらいよねー
とか、考えないのです
「単純にもらった図面の向きで描きました」
施設からもらった図面の向きで描きました
施主が図面をひっくり返しているのを見た時、残念な気持ちになります
やはりイメージしやすいのは「自分の目線の先が入口」でしょう
区画が横長で入口が短手にある場合、用紙の左右に入口が来ても問題ありません
マンション販売の平面図
マンション販売用の平面図は↑が玄関になっていることが多いですね
あれはなんででしょうか
専門ではないのでわからないのですが、北が上になっているためでしょうか
今後調べていきたいと思います。
かっこいい図面を描きたいのは大賛成!!
でも、見やすい図面を描けるか
これがポイントだと思います
私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!
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