図面のキホン
図面を描くキホンは、対象を立体(3D)でイメージすることです。
立体でイメージしたものを見たままに書き起こす
これが図面の基本作業となります
- 対象物を上から見下ろした物=平面図
- 地面に立たせて物を、正面から見た=立面図(正面)
- 〃 横から見た=側面図
- 対象物の内部を見た=断面図

これが図面の基本構成です。
また、天伏せ図や展開図はこれを応用した図面ですので、まずはキホンを理解しましょう。
✔︎断面のキホン
図面の構成の中でも難しいのが断面図です
できれば敬遠したい
書くのを回避したい、そう考える人は少なくないのではないでしょうか
なぜ難しいのか、部材の規格寸法、部材の性質、逃げ寸法など
総合的に理解していないで書くとチグハグな図面になってしまいます。

実際に作ってみないと、うまく行ったところ、改善するところは分からない
こうやって経験が積まれていくんです

失敗したとしても及第点まで回復させるよ!
重要度を理解すれば断面図の必要性を理解できるはず!
断面図を書かないことを諦めて、断面図を書いてください
では、断面図とは
わかりやすいように、オニギリの具を調べて見たいと思います。


1.まずオニギリ(断面図の対象)をザクッと切ってしまいましょう

2.縦に切ってしまいます

さて、今日のオニギリは何味でしょう!

3.切った断面が見えました。
これが断面図であります

梅干しだ‼︎

4.違う方向からも切ってみましょう

5.違う面の断面ができました
梅干しの断面がよくわかる
断面を見るとオニギリの中身、構成が分かりますよね
切る前の具材(構成)は作った人しかわからないことです
第三者に伝えるために断面図が必要なんです
断面図を書くことを諦めないでください!

がんばりましょう!

✔︎中身(具)にこだわらないのであれば、断面図は必要ない
外側だけ重視、中身は何でもいい
こだわらない
ハリボテでいい
そんな時は断面図は必要ありません

何でもいい、、、
なんて投げやりな言い方…
重くしたくないときは箱組みしたほうが軽い (中身が空気なので)
重くしたいときは中は無垢にする
断面図はそこの指示を表現するのに必要な図面

「え〜〜なんで軽いの?重くないとダメだよぉ〜(怒)」

断面図を書かないのに、重くないとダメとはどう言うつもりでしょう
そうしたいのなら図面で指示をするべきです!
✔︎図面を書かないことはリスクしか生まない
意図する目的を果たさない製品を納品されて誰が困るか、
施主です
施主が納品を拒む(ごもっともです)
↓
設計者、施工者へ納品拒否を知らせる
↓
なぜこのような事態になったかバトルが始まる予感…
設計者は図面で伝えるのが仕事です。
面倒でもしっかりと図面を書き上げましょう

断面図を書くには構造や素材の特性がわかっていないと書くのが難しいため
経験の浅い設計者は断面図を敬遠しがちです。
施工者に相談してもいいでしょう、手間を惜しまず知識を集めましょう!
後々の財産になることは間違いありません
頑張って!
私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!
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