ランキング応援おねがいします

にほんブログ村 住まいブログ DIYへ にほんブログ村 住まいブログ ビルダー・工務店へ にほんブログ村 インテリアブログへ にほんブログ村 インテリアブログ 素敵なインテリアへ にほんブログ村 住まいブログへ ブログランキング・にほんブログ村へ

【キホン】造作の納まりは「逃げ」から考える

建築施工管理の納め方、ディティールを学ぶための書籍はたくさんあるのですが

店舗系の施工管理者が読むための書籍は皆無です

これは私が知っている知識をまとめるしかない。ちょっとした使命感でこの記事を作っています

これから店舗の施工管理として頑張る方や
先輩の方々にも共感していただけるのではないでしょうか

今回は造作の納まりを考える順番について書いてみました
ご一読いただけると幸いです

造作は何よりもまず「逃げ」を探す

壁の中に入れる造作や、壁に付ける造作の納まりを考えるとき、
私が最初にやるのは「逃げを探すこと」です。

寸法のずれや、仕上げの厚みの差、下地のゆがみ。現場ではどうしても誤差が出ます。

その誤差をどこで受け止めるかが決まっていないと、造作は現場で入らない、
または隙間が出る、という結果になりがちです。

「逃げ」と「逃げ方向」は違う

ここで、この記事で使う言葉を整理しておきます。

  • 逃げ:寸法のずれや取り合いを吸収するための余裕を、漠然と考えておくこと
  • 逃げ方向:その余裕を「どちらへ、どう逃がすか」まで決めてあること

「逃げを見ておいた」だけでは足りません。逃げ方向まで決めていないと、
現場で「結局どっちに逃がすの?」となって手が止まってしまいます。

この記事では造作の納まりを考える順番を、
逃げ方向を決めるための確認として整理してみます。

納まりを考える順番

私が[壁-造作-壁]の造作を考えるときは、次の順番で確認しています。

  1. 基本設計の確認
  2. その造作は支給か、制作か
  3. 壁と造作の構成(壁に何面、接しているのか)
  4. 天井と床に接しているのか
  5. 素材(木か、金属か)
  6. 間接照明・電気機器・コンセント・給排水設備などを内蔵するのか
  7. 壁の仕上げ

この中で一番大事で、一番間違えやすいのが③と④です。
似ているようで、実は別のことを確認しています。順番に見ていきます。

①基本設計の確認

まず、設計がその造作をどう考えているかを確認します。図面上の位置、大きさ
ここがはっきりしていないと、逃げ方向を決める前提が定まりません。

設計の意図が図面から読み取れないときは、この段階で設計者に確認しておくのが結果的に近道です。

たまにいるのが、「図面通りにやった」
納まらないのは設計のせいだ
直してもいいけど、追加な

②支給か、制作か

造作が支給品なのか、制作するものなのかで、逃げの考え方が変わります。

ここでいう支給品とは、施工会社が製作段階で管理しない、設計会社や施主から、
出来上がったものが納品される物のことです。

制作する造作であれば、施工中の壁の内寸を見ながら、「壁内寸が○○mmだから、造作は○mm逃げて作る」と先に決められます。

支給品はそれができません。出来上がったものが納品されるので、施工管理が実物を採寸できるのは、納品された瞬間になります。

納品日が実寸の確認日になるのは、正直なところ怖いものです。
そのため、造作が支給品になる場合は、いつもより大きめに逃げを取っておく必要があります。

ただし、同じものが他の物件でも繰り返し納められている場合は、前回と全く同じものが納品される前提で、逃げを小さくすることもできます。

支給か制作かで、逃げをどれだけ取るかの方針を決めておきます

YOU
YOU

経験が生かされるわけです

③壁と造作の構成:逃げ方向は何方向あるか

造作が壁に何面接しているかで、逃げ方向の数が決まります。
接する面が増えるほど、逃げ方向は減っていきます。

壁際の造作

背面だけが壁に接している造作は、左右の2方向が逃げ方向の候補です。

対面式の造作

壁に側面で接する造作も、同じように図の上下の2方向があります。

コーナーに入る造作

コーナーに入る造作は、逃げ方向が開いている片側1方向だけになります。

埋込の造作

壁に3面囲まれた凹みにはめ込む造作は、逃げ方向がありません。

YOU
YOU

はめ込むだったり、埋め込むと言います

片側がドア

見落としやすいのが、隣にある開き戸です。

壁との関係だけを見れば逃げられる側でも、戸の可動範囲にかかると、その方向は使えなくなります。

図の例では、戸と反対側の1方向だけが逃げ方向になります。

両側逃げなし

さらにコーナーに入る造作の隣に戸がある場合は、逃げ方向がなくなります。

逃げ方向がない造作は、ミリ単位の精度で作る必要が出てきます。
誤差を吸収する別の手を、先に考えておく必要があります。

具体例は④で紹介します

④天井・床に接しているか:逃げ方向と工程が変わる

③が「横から見た逃げ方向」だとすると、④は「縦から見た逃げ方向」です。
同じ壁付けの造作でも、天井や床に接しているかどうかで、納まりも工程も変わります。

床置き造作

床に置く造作は、天井側に逃げ方向があります。

天吊り造作

天井から下げる造作は、床側に逃げ方向があります。

持出造作

壁だけに付く造作は、上下の両方に逃げ方向があります。

YOU
YOU

空中に浮いているやつです

壁面造作(天地いっぱい)

床から天井まで通す造作は、上下とも逃げ方向がありません。
天井高や床のレベルのばらつきを、そのまま造作の寸法で受けることになります。

YOU
YOU

壁面収納とかでよく見ますね

逃げ方向次第で、工程も変わります。
仕上げの前後どちらに造作を入れるかで、先に決めておくことが変わってきます。

工程の具体例:仕上げと造作の順番

仕上げと造作を納める順番で見ると、次の2通りがあります。

A.先に仕上げて、逃げを見てから造作を納める

先に壁を仕上げてから、残った逃げを実際に見て、造作を納めます。
逃げの隙間は、フィラーやコーキングで処理します。

B.逃げがあるうちに造作を納めて、仕上げでふさぐ

逃げが残っているうちに造作を納めておき、
仕上げるときに仕上げ材を造作に「ドン」と突き当てて、逃げの隙間ごとふさぎます。

仕上げ材は逃げより厚く取り、逃げの中には仕上げ材を入れません。

どちらの順番で進めるかによって、逃げの取り方も、先に決めておくことも変わります。

③で見ているのは壁との関係(横方向の逃げ方向)、④で見ているのは天井・床との関係(縦方向の逃げ方向と工程)です。

似ていますが、別々に確認しておくと抜けが出にくくなります。

⑤素材:木か、金属か

造作の素材によって、現場での調整のしやすさが違います。

木であれば、現場で削って合わせる余地があることが多いです。
金属は現場で調整しにくいため、最初から逃げ方向と逃げの量を決めておく必要があります。

⑥内蔵物:照明・電気機器・コンセント・給排水設備

間接照明や電気機器、コンセントなどを内蔵する造作は、器具や配線の分だけ逃げが減ります。

給排水や設備を内蔵する場合は、配管の取り出し位置や、あとから点検できるかどうかも関わってきます。

内蔵物があると、逃げ方向を決めた後でも条件が変わることがあるので、設備側の担当者とも早めに話しておくと安心です。

YOU
YOU

ビルトインですね

⑦壁の仕上げ

最後に、壁の仕上げです。左官、タイル、クロスなど、仕上げ材によって厚みが違い、
必要な逃げの量も変わります。

足元の軽鉄ランナー部分でボードがしなって膨らむことや、出隅の塩ビコーナーでパテ仕上げをすると壁が厚くなることも、逃げの量に影響します。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

まとめ

造作の納まりは、まず逃げを探すこと。そして、逃げ方向まで決めておくこと。

今回の7つの順番は、すべて「逃げ方向を決めるための確認」です。
特に③の壁との関係と、④の天井・床との関係は、似ていますが別のことを見ています。

現場で「入らない」を起こさないために、図面の段階で逃げ方向を決めておく。

この記事が、その一助になれば幸いです。

実際に逃げ寸法を考えていなかったときに何が起きるのかは、こちらの記事に書いています。

私の経験がみなさんの参考になればうれしいです。
建築現場が良い環境になることを願って!

資格取るならおすすめです
独学サポート事務局

・記述添削サービスを受けられる
・モギ試験がある
・出題傾向を分析したマニュアルファイルがある

転職を考えているなら
建築転職

・施工管理技士にオススメ
・建築士にオススメ
※初めに名前と電話番号、メールアドレスを登録してエージェントと面談をしないと登録会社は教えてもらえません

まずは登録して軽い気持ちでお話ししてみてください。

私のバイブルです

コメント